工場や生産現場では、さまざまなシステムが稼働しています。電子帳票システムを導入する場合は、これらの既存システムと電子帳票システムを連携させたいと考える現場責任者は多いのではないでしょうか。ここでは、電子帳票システムで連携できるシステム・ハードウエアを紹介します。
電子帳票システムでは、工場や生産現場ですでに稼働しているSCADAやMES、PLCなどのシステムと連携に対応しているものがあります。
MESは製造実行システムとも呼ばれ、モノ・ヒト・製造工程全体の管理機能を備えています。PLCは簡単にいうと機器を自動制御するシステムです。MESとPLCとの間をつなぐ役割を果たしているのがSCADAです。
電子帳票システムでは、端末から入力した情報をSCADAやMES、PLCと共有したり、逆にSCADAやMES、PLCからデータを取得したりといったことが可能となるのです。
電子帳票システムの入力端末はPCだけというわけではありません。多くの電子帳票システムがタブレット端末からの入力に対応しており、中にはスマートフォンからの入力に対応しているものもあります。
電子帳票システムのほとんどがプリンタと連携できるので、万が一紙での提出が必要な場合も困ることはありません。
さらに、測定機器などシリアル接続が可能なものとはダイレクト接続が可能な電子帳票システムもあります。この場合は測定値などを帳票データ上に即時反映できます。この他、Bluetooth・マイク・カードリーダー・バーコードリーダー・OCRリーダーなど電子帳票システムではさまざまな機器との連携が可能です。
工場や生産現場でなかなか帳票のペーパーレス化が進まない原因の1つには、工場や生産現場では大型の端末や機器の持ち歩き・持ち込みは難しいことがあげられます。しかし、昨今の電子帳票システムではさまざまなシステムやハードウエアとの連携に対応しているものが多いので、導入のハードルは低くなっています。
紙の帳票のように保管場所が必要だったり、簡単に持ち去られたり紛失したりする危険性も少ないため今後ますます電子帳票システムの導入や帳票のペーパーレス化は進んでいくのではないでしょうか。
※2023年8月をもって販売終了