工場や製造現場で使用される帳票は、製造技術に関する情報や顧客情報などの重要な内容が記載された書類です。このため電子帳票システムを導入する際も、セキュリティが気になる現場責任者は多いのではないでしょうか。ここでは、電子帳票システムのセキュリティ事情を紹介します。
ペーパーレス化される帳票は重要な情報が記載された書類であるため、電子帳票システムではさまざまなセキュリティ対策が施されています。
多くの電子帳票システムでは、外部からの閲覧・ダウンロードを防止したり、関係者のみログインやアクセス可能にしたりなどアクセス制御の機能が備わっています。またファイルの暗号化や、帳票の機密事項をマスキングできる機能、権限のある人に印刷を限定する印刷制御などの機能が備わっているシステムもあります。
industry4.0は第四次産業革命とも呼ばれ、製造業におけるCPS(サイバーフィジカル)、IoT、クラウドコンピューティングなどデータ化・コンピューター化・オートメンション化するための取り組みや技術的コンセプトのことです。
帳票電子化もindustry4.0に合致した取り組みであるといえます。電子帳票システムでは、システム連携やハードウエア連携によって、データ通信が行われますが、その際、重要となるのがセキュリティです。
電子帳票システムでは、industry4.0の推奨通信規格であるOPC UAに対応しているものもあります。industry4.0はドイツ発祥のコンセプトですが、OPC UAはドイツ情報セキュリティ庁(BSI)でセキュリティの分析が行われた結果、高いレベルのセキュリティが提供されていることが示されています。
製造業でペーパーレス化される帳票は重要な情報が記載された書類であるため、電子帳票システム導入の際は、セキュリティ機能が充実しているかどうかをしっかり確認することが大切です。industry4.0の推奨通信規格であるOPC UAに対応している電子帳票システムならばより安心といるでしょう。
※2023年8月をもって販売終了